蘇州金峰物流設備有限公司（「蘇州GINFON」と略称する）は物流仕分け、倉庫保管、知能工場自動化分野に専念するシステムインテグレータであり、自主的に各種知能、高効率、フレキシブル仕分けシステムと倉庫自動化システムを研究開発し、すでに豊富な物流仕分け、倉庫保管設備シリーズ製品とソリューションを形成し、国内外多くの顧客に高品質のサービスを提供しました。現在、物流輸送仕分け技術は絶えず進歩し、知能、柔軟性の方向に発展しています。GINFONグループはこの分野の大手企業として、このような技術発展のトレンドをどう見ているのでしょうか。またこの方向にはどのようなレイアウトがありますか。最近、本誌記者は幸運にも同社の総エンジニア兼研究開発センターディレクターの劉洪峰氏にインタビューし、GINFONグループ物流知能柔軟性仕分けにおける探求を共有してもらいました。

GINFONグループの総エンジニア兼研究開発センターディレクターの劉洪峰氏は、大阪大学修士、日本と中国で長年ソフトウェア、IOT及び物流自動化業界に従事した経験があり、その後GINFONグループに総エンジニア兼研究開発センターディレクターを務めています。

記者：GINFONグループの技術開発を担当するトップとして、物流輸送仕分け技術の発展をどのように見ていますか。

劉洪峰：まず、物流技術とシステムエンジニアリングソリューションのプロバイダとしてお客様にサービスを提供しています。物流技術の発展を推進する根本的な原動力は市場の需要変化であります。GINFONグループの創始者兼CEOの蔡熙氏は、「顧客価値を導きとして、顧客の効率向上を目指す」という全社的な価値理念を主導してきました。弊社の発展を例にして、GINFONグループは初期にEC、速達の顧客を主としてサービスを提供していました。EC、速達の急速な発展により、業界物流システムのスマート発展を促進しました。主には大型ディストリビューションセンターの物流自動仕分けシステムに対する需要が大幅に増加しました。EC、速達の業界の発展過程で、物流自動化設備は顧客の多くの問題を解決しました。例えば業務用小包の急速な成長による問題、特に数年前にEC業界のバーゲンセールの時、速達ディストリビューションセンターと配送センターはしばしば倉庫停滞の現象が現れました。ここ数年の物流自動化設備の持続的な建設に伴い、自動輸送仕分け設備の業界内での大規模な普及と応用により、すでに倉庫停滞という現象を見ることはめったにありません。

しかし、ECや速達企業にとって、既存のソリューションには継続的な最適化の余地があることを客観的に認識する必要があります。例えば、速達業界では幅広く使用されているクロスベルトソータシステムですが、現在、パーセル供給、パーセル収集の段階ではマニュアル操作にも依存しています。標準的なクロスベルト設備は一般的にパーセル供給口12個があり、12人のパーセル供給オペレータが必要です。パーセル収集口では、一般的に10 ~ 20人のパーセル収集オペレータが必要です。マニュアル操作の段階があれば、必ずマニュアル操作ルールがあります。しかし、オペレータにもミスや疲労のタイミングが存在し、設備の仕分けミスの確率が増加し、顧客サービス体験に影響を与えることがあります。また、人件費の上昇、特にECのバーゲンセール及び近年の疫病の影響による人手不足に伴い、ECと速達の顧客も人手に代わる設備を用いた自動化率の持続的な向上の需要が強くなってきます。そのため、システムのさらなる自動化の発展の過程で、どのように相応の一環で人手を代替し、減らすのかは物流技術とソリューションプロバイダが考慮し、解決しなければならないことです。

GINFONグループが研究開発した二重クロスベルトソータシステム

ECや速達企業にとって、設備の安定性に対する需要は第一であり、第二に、設備コストにも非常に注目しています。速達の単票コストは年々低下し、大きな運営圧力に直面しているからです。この圧力は物流システムの建設と設備の購入に延びる時、常に設備の稼働効率に対する要求の持続的な向上に反映しております。多層設備によるスペース利用率の向上とか、設備のトータルエネルギー消費及び省エネ方案に対しても注目しています。

また、速達及びエクスプレス企業のビジネス展開により、近年の速達業界のモデルチェンジやグレードアップ、速達・エクスプレス融合の発展など、設備やソリューションを選択する際に新たなニーズが発生しています。しかし、物流作業の上では、多くの企業の速達とエクスプレス業務は依然として2つのシステムが独立して運営されており、運営コストが高いだけでなく、エクスプレス業界がマニュアル操作を主とする方式も効率を高めることができません。そのため、大型物品の自動輸送仕分けと超大型超重異形貨物の仕分け処理を融合する需要が高まっています。

業界の技術発展の角度から見ると、輸送仕分け業界自体が技術応用型業界であります。ここ数年来、IOT、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能などの新興技術の発展は物流技術と製品システムの知能化、自動化、柔軟性化への加速的な推進を大いに促進しました。例えば、電子ラベル使用率の向上、視覚認識技術の進歩などは、知能、柔軟性仕分け技術とソリューションの生み出しを促進しました。業界内のメーカーは相次いで速達小包の高速単列ソートのシンギュレタセパレーションシステム、大型 ホイールダイバーターフレキシブル仕分け技術設備、クロスベルト自動パーセル供給/パーセル収集システム、端末仕分けシステム（シンギュレタセパレーション+六面スキャン+仕分け）などの新技術設備の革新と応用を開発しました。新しい輸送仕分けシステムの稼働効率、正確率、安定性、フレキシブル仕分けなどの能力はより高く、より強くなりました。市場ニーズの解放と発展をさらに促進し、業界の発展を良好循環に入らせました。

GINFONグループの倉庫保管及び生産現場

記者：物流輸送仕分け技術は知能と柔軟性の方向に向かって発展して、具体的にどの方面に体現していますか？

劉洪峰：まず、最近3 D視覚を代表とする検測技術が急速に発展し、コストが急速に低下し、輸送仕分け柔軟性発展を促進する重要な要素の一つとなっています。搬送仕分けされた荷物の位置情報、体積情報などの空間情報を視覚的に識別して判断します。また、大量の貨物の形態や種類をビッグデータやAI技術で識別することができます。貨物の空間情報を利用して、貨物の長さ、幅、高さ、重心などのパラメータに基づいて、貨物を仕分けする時の運行軌跡を最適化制御し、貨物を仕分けする時の加速度、角加速度を減少させ、貨物運行中の傾倒を防止し、貨物が仕分けされ間違ったり破損したりしないように、フレキシブル仕分けを実現することができます。貨物の形態認識を利用して、貨物がダンボール類の剛体であるか、あるいは変形を生じる可能性のある軟包貨物であるかに基づいて、異なる制御アルゴリズムを採用して、仕分け効果を改善することができます。このような技術は大型貨物仕分けに応用価値があります。

次に、自動化輸送仕分け設備の稼働状態及び各段階の貨物処理量に対してリアルタイムモニタリングを行い、業務運営システムの人員配置及び人効モニタリングを結合することにより、人間と機械の協力を最適化し改善し、システムの総合効果を高めることができます。設備の稼働過程において、作業負荷のアンバランス或いは過負荷が発生した場合、システムを通じて現場管理者或いは操作員に警報提示を行い、人員配置に対して相応の調整を行い、システム全体がスムーズで効率的な作業状態にあることを保証し、システムの柔軟性を実現することができます。

また、物流自動化システムはIOTの生態システムであります。IOT技術、クラウド技術、ビッグデータとAI技術の総合的な運用を通じて、システムは物流設備自身の健康状態のリアルタイム監視と診断を実現することができて、設備が発生する可能性のある故障に対して警報を行います。運行メンテナンスメンバーは適合性のあるメンテナンスと予防を行うことができて、運行メンテナンスメンバーの人効を高めて、設備の故障停止が生産に与える不利な影響を減らすことができます。これも現在の物流知能仕分けシステム技術の発展のホットスポットであります。

記者：GINFONグループは知能柔軟性仕分け技術においてどのような技術の難関攻略と探求がありますか。お客様にどのような価値をもたらすことができますか？

劉洪峰：前にいくつかの現在速達物流ディストリビューションセンターにはマニュアル操作が必要な部分について述べました。しかし、視覚およびロボット技術の発展、およびコストの継続的な低下に伴い、関連作業段階のさらなる自動化代替が進んでいます。クロスベルト自動パーセル供給を例にして、現在はパーセル供給シュートまたはパーセル供給ループコンベヤからマニュアル取って半自動インダクションにマニュアル投入することで供給しています。パーセル供給シュートでも、パーセル供給ループコンベヤでも、貨物が重なっている状態にあります。全自動パーセル供給を解決するためには、重なっている貨物から単品離散貨物への自動抽出プロセスを実現する必要があります。現在、2つのソリューションがあります。1つは3 D視覚に基づくシンギュレタセパレーションシステムで、貨物の3次元スタックから2次元平面へのダウン次元を実現し、さらに2次元並列から1次元単列へのソート機能を実現し、それから全自動インダクションにドッキングして無人自動供給を実現します。もう1つは、ロボットによる小包積載問題を解決します。視覚認識により、ロボットは単品の荷物をつかみ、安定的にインダクションに置くことで無人自動供給を実現します。小包形態、材質の複雑性により、ロボットのつかみ精度及び総合効率の向上はさらに改善されています。これらの技術探索の継続的な推進と設備コストの持続的な低下に伴い、関連方案はすでに実用段階に入っています。

他の業界に比べて、速達業界自動化の大きな難点は小包の混雑性です。一部の業界の物流自動化操作の対象は外装が規範的に統一されているが、速達業界の自動化システムが直面しなければならない貨物は包装形状、大きさ、材質が入り乱れている可能性があり、これにより自動化設備の操作に大きな困難をもたらしています。仕分け操作時には正確な仕分けを考慮し、仕分け貨物に対する損傷を回避し、柔軟性のある仕分けを実現しなければなりません。数年前にGINFONグループが大型知能スイングアームシステムを発売した時、従来の理念は貨物を「たたく」のではなく「押す」ことを実現することでした。フロントサイド寄せ機を通じて、貨物の運行軌跡を改善することも、視覚などの検出装置を通じて貨物の位置を判断することも、システムはスイングアームと貨物が接触した時の相対速度を低下させ、衝撃を減少させ、貨物をしなやかに押し出し、仕分け貨物に対する損傷を低減することを実現することができます。最近、大型智能ホイールダイバーターソータシステムを発売する際、3 D視覚検出技術を利用して貨物の3次元空間情報を取得し、重量測定を通じて重量情報を取得するなど、貨物の形態と種別の識別を結合し、システムは異なる制御アルゴリズムを採用し、仕分け制御の詳細を最適化し、フレキシブル仕分けを実現しました。これらの技術の応用は、弊社が追求するスマート・フレキシブル仕分け理念を十分に体現しています。

また、GINFONグループはすでにGINFONクラウドサービスプラットフォームを開発し、IOT-PLC-SCADA-CLOUD-BigData-Mobileデータチェーンを通じて、設備の稼働状態モニタリング、知能データ分析と早期警報システムを構築しました。お客様にリアルタイムモニタリング、早期警報設定、フルスロットルの機能とサービスを提供しています。GINFONクラウドシステムは各現場の仕分け設備の稼働状況をリアルタイムにモニタリング、リモートモニタリングとメンテナンス指導を実現し、設備のフルライフサイクル管理を行うことができます。

記者：GINFONグループの技術開発の考え方、研究開発の流れ、取得した実績を紹介してください。

劉洪峰：GINFONグループの位置づけはコア製品に基づくシステムインテグレータです。だから、システム計画インテグレーション能力のほか、コア製品の競争力も会社の長期発展の基本的な保証であります。会社設立当初から、会社は技術製品の研究開発に大量の資源を投入してきました。初期の国産代替から、国内で急速に発展している業界のニーズに対応する「カスタマイズ最適化」まで、GINFONはずっと顧客使用の立場に立って、顧客の持続的なコスト削減と効率向上を助力し、顧客のために価値を創造するという理念に基づいて、顧客の実際問題解決を助力できる製品とソリューションを提供しています。

GINFONグループテスト研究開発センター

GINFONグループの製品開発プロセスは主に商品企画、製品企画、製品設計、試作機サンプリングテスト、現場テストの5つ段階に分けられます。プロセス全体の中で、複数の次元から市場と顧客のニーズを収集分析し、商品開発の方向を決定します。そして、顧客ニーズと技術発展の現状に基づいて製品開発の目標を設定し、重要な指標仕様を確定します。製品設計では、さまざまな方案を十分に論証し、最適な設計上安を作成します。その後、試作機の十分なテストとイテレーション・最適化を通じて製品を定型します。最後に、実際の本番シーンで複雑な状況やさまざまな異常時のシステム処理の完全性をテストします。

GINFONグループの技術研究開発方向及び新技術応用状況

その後、製品量産段階に入ります。製品の生産と現場での取付・テストにおいて、弊社は厳格な品質管理を行います。今後、お客様の使用中にさらに発見された問題については、継続的な最適化を行い、定期的に製品のアップグレードを行います。

大型仕分けシステムと合わせて使用する全自動秤量コード一スキャン一体機を発売しました

数年前、弊社の仕事中心はやはり速達大手ディストリビューションセンターに自動物流ソリューションを提供することでした。2015年にはスイングアームそーたシステムを発売しました。2016年にクロスベルトソータシステムを発売しました。2017年にはクロスベルトソータシステムのシリーズ化を開始し、二重クロスベルトシステムを発売し、同年にはホイールダイバーターソータシリーズも発売しました。2018年に4層クロスベルトシステム及び2列クロスベルトシステムを発売しました。また、大型仕分けシステムと合わせて使用する全自動秤量コード一スキャン一体機を発売しました。2019年に二重リニアクロスベルト製品及び機械式シンギュレタセパレーションシステムを発売しました。2020年には、リニアティルトトレーソータ、ビジュアルシンギュレタセパレーション システム、ロボット自動供給ソリューションを発売しました。今年弊社の研究開発と技術難関攻略の主な方向は、荷揚げ口のスピードアップ問題を解決し、荷揚げの効率を向上させ、主線の生産能力と ホイールダイバータの効率をよりよく活用することです。クロスベルトソータシステムの向上についても、全自動パーセル供給や自動化パーセル収集などの研究開発を行っています。